舞台「おとめ妖怪ざくろ」

作品概要

概要

 星野リリィが2006年から連載している人気漫画『おとめ妖怪ざくろ』。
 その勢いはとどまるところを知らず、連載開始から10年が経った今なお「月刊バーズ」誌の表紙を飾る人気漫画である。
 そして、ついに、10年という記念イヤーに当たる今年、待望の舞台化が決定。2017年1月、全労済ホール/スペース・ゼロにて上演となる。
原作コミックスの1~6巻にあたる、「ざくろ」と「総角景」の出会いから「沢鷹」との対決までを描き、2.5次元舞台の歴史に新たな1ページを紡ぎだす。
 
 主演の「総角景」役には、舞台『ハイキュー!!』などで人気を博し、いま最も期待される若手俳優、遊馬晃祐を迎え、その総角と対峙する「沢鷹」役を舞台『弱虫ペダル』や舞台『黒子のバスケ』に出演する安里勇哉が演じる。そして「丸竜」役には、同じく舞台等に出演し、第26回スーパーボーイコンテストにてフォトジェニック賞の受賞経歴がある阿部快征。舞台ファンにはお馴染みのキャストが揃う。
 また総角と同じく陸軍少尉である「利劔」役として映画『蠢動 -しゅんどう-』やテレビドラマ『ULTRASEVEN X』で主役を演じた実力派俳優である脇崎智史が出演する。
 女性陣「ざくろ」役には、ミュージカル「カンタレラ」の主役を務め、ソプラノ歌手として活動を続けている野田和佳子。利劔とパートナーを組む「薄蛍」役には、テレビドラマ『仰げば尊し』にレギュラー出演、2016年6月に解散したアイドルユニット「乙女新党」のリーダーを務めあげ、現在は自ら新しいアイドルユニットをプロデュースするなど快進撃を続ける高橋優里花。「鬼灯」と「雪洞」の双子姉妹を演じるのは、幼少期から舞台を中心に活躍し『ドラゴンクエスト ライブスペクタルツアー』などに出演する富田麻帆、そして「劇団鹿殺し」の劇団員でありメインキャストとして『名なしの侍』等の劇団公演に出演する椙山さと美。
 加えて、「文学座」の座員であり『三人姉妹』など名作への出演が続く千田美智子や、劇団「動物電気」の看板俳優である小林健一が脇を固める。
 バラエティに富んだ演目で活躍する実力派キャストが並ぶ。
 
 「脚本・演出」は、数多くの映画やテレビドラマの脚本を手がけてきた大和田悟史。近年では舞台にも活躍の場を広げ『LIVE ACT 青の祓魔師 ~魔神の落胤~』や『ミュージカル忍たま 乱太郎』の作演出を行うなど精力的に活動している。
 妖人と人間が共存するという作品の世界観と真摯に向き合い、原作のキャラクターが持つ魅力を存分に生かし、キャラクター同士がお互いに影響し合う時間を、来場して頂いたお客さまにも共有して貰いたいと意気込む。
 
 テレビアニメ化など様々な形で人気を博してきた「おとめ妖怪ざくろ」の集大成といえる、この舞台化。
総角たちと妖人との手に汗握るバトル、見せ場シーンでの現役ソプラノ歌手による歌唱、豆蔵や櫛松らユニークなキャラクターの活躍、そして何より思わず涙してしまうドラマ―。魅力的な要素の詰まった、満足感溢れる舞台になる事を保証します。

 

あらすじ

  人間と妖人(妖怪)が共存していたこの国に、西洋化の波が押し寄せた。人間は西洋基準の歴への改暦を断行するが、それに反対する妖人の過激派たちが人間に危害を加える事件を起こすようになった。巻き起こる騒動を鎮めるべく、政府は「妖人省」を新たに組織した。
 
 人間と妖人それぞれの代表として、人間側からは若き陸軍少尉、総角 景(あげまき けい)、芳野葛 利劔(よしのかずら りけん)、花桐 丸竜(はなきり がんりゅう)の3人が、そして妖人側からは人間と妖人との間の存在「半妖」の少女たち、ざくろ、薄蛍(すすきほたる)、雪洞(ぼんぼり)・鬼灯(ほおずき)姉妹の4人が選出された。彼ら7人は妖人省の指揮官でありざくろ達の母親的存在でもある妖人・櫛松(くしまつ)のもとで男女でパートナーを組んで任務に当たることになる。
 
 由緒ある軍人家系の出であり、容姿端麗で紳士的な総角。
 強気でおてんばな少女・ざくろはそんな総角に魅了される。しかし実際の彼は、妖人が大の苦手な怖がりのヘタレだった。ざくろが半妖であると知るやビビったり、ざくろの付喪神・豆蔵(まめぞう)を見て思わず飛びすさったりするヘタレっぷりを見せ、ざくろを幻滅させてしまう。
 一方でおしとやかで内気な半妖の少女・薄蛍は、寡黙で大柄な利劔が恐ろしく、なかなか打ち解けることができない。自由奔放な鬼灯・雪洞の双子は、年少エリート軍人であることを誇る丸竜を「えばりんぼさん」と笑顔で呼びかけ困惑させる。
  
 そんな一行の元にある日、帝国陸軍中尉・花楯が現れた。曰く政府の要人が集まる舞踏会に人を食う妖人が出るとの噂があり、その調査を依頼したいとのこと。優雅な立ち振る舞いの花楯に思わずときめくざくろ。それを複雑な想いで見ていた総角は、豆蔵から「点数稼ぎ、せなあかんな」と発破をかけられ、自分がざくろを意識し始めていることに気がつく…。
  
 指示に従い、夜会におもむいた総角たち。
 総角はざくろのために、母から預かったというドレスとペンダントを用意した。ドレスに身を包んだざくろを優しくエスコートする総角。
しかし、総角が目を離したすきに、政府の高官がざくろに対して、騒ぎを起こせば妖人の評判が落ちると脅し、嫌がるざくろの耳に触れようとする。するとそこに、総角が現れ、自分の上司にも関わらず強く抗議を行い、ざくろを救いだした。この件を契機に二人の距離は、少しずつ縮まっていく…。
 
 しかし、そんな折に蜘蛛の姿をした妖人・乱杭(らんぐい)が現れた。激しい戦いのなか、陸軍少尉たちも、半妖の少女たちも、自分を省みずお互いを守ろうと奮戦する。
 死闘の末、なんとか乱杭を退けることに成功した。だが総角たちが喜ぶ間もなく、乱杭が意味深な一言を口にする。
「このままいけばお前はきっと母親の…そしてお前自身の秘密を知ることになるでしょうよ」
 そう言い捨てて去っていく乱杭。ざくろは母・突羽根(つくはね)の、そして自分の秘密とは何なのか疑問を抱くようになる。そんなざくろを、総角はただ見つめることしかできなかった。
 
 そして、夏祭りの夜。
 祭囃子と怪しい灯火のなか、ざくろが突如姿を消した。
 消えたざくろを取り戻さんと必死で奔走する総角。櫛松はざくろが連れ去られたのは「神がかりの里」だと口にする。神がかりの里とは、「沢鷹(おもだか)」なる男を里長とする、自身らを神がかりと称する集団の住む危険な場所だという。さらには、沢鷹はざくろと婚礼を挙げようとしているというのだ。
 婚礼などあげさせはしない、ざくろは自らの手で必ず取り戻す−。
 総角は決意を固め、仲間たちと神がかりの里へ乗り込んでいくのだった。
 
 果たして総角はざくろを取り戻すことができるのか…?
 沢鷹の狙いとは一体…?
 ざくろたち半妖の出生の秘密とは…?
 そして、総角とざくろの恋の行方はいかに…?
  
 ざくろの両親、突羽根・恵永(えなが)の悲しい過去とともに、全ての謎が明かされる…!
  
 いざ、妖々と幕が上がる!

 

「おとめ妖怪 ざくろ」の歴史

maru_about 2006年より月刊コミックバーズにて連載が開始。
maru_about 2010年にはテレビ東京系にてアニメ化。またアニメに先駆けWebラジオ「少尉茶寮 ざくろ」開始。
maru_about 2010年アニメDVD発売。
maru_about 2010年ざくろたちそれぞれのコンビが歌うエンディングテーマCD「初戀幻灯機」発売。
maru_about 2011年ドラマCD「活劇音盤 ~さき、共々と~」発売。
maru_about 2015年にはパチスロで登場。
 

そして、連載開始10年という記念イヤーに
満を持して

2017年1月 全労済ホール/スペース・ゼロ 舞台化!
「いざ妖々と幕が上がる!!」

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